お菓子のようなキス  おかしのようなきす












「ベルナールさんには、少し甘いかなって思ったんですけど…」


愛しい恋人からの差し入れを頬張り、ベルナールはにっこりと微笑む。


「うん、美味しいよ」


「よかった…」


ほっとしたように微笑むと、アンジェリークはコーヒーをこくりと口にした。






ベルナールが用意してくれたのは、

ミルクと砂糖がたっぷり入ったアンジェリーク専用のコーヒー。






この優しさが、アンジェリークにはとても嬉しかった。


「ホント、君は料理が上手だね。良いお嫁さんになるよ」


「そんなこと…」


ベルナールのウインクにはにかむその姿が、たまらないほど愛おしい。


「君が僕の奥さんになったら、きっと毎日が幸せだろうな」


え…!?と驚いて目を丸くするアンジェリークに、
ベルナールは悪びれた様子も無く微笑んでいる。


「あ…あの…」


「あはは! ホントに、君はかわいいね!」


堪えきれず噴出しながら、ベルナールはアンジェリークの頭を撫でた。


「もう…からかわないでください!」


アンジェリークは、顔を紅潮させながら目を逸らす。


その姿が、また可愛らしい。


「半分は本気だけど…ね」


アンジェリークの髪を軽く指に巻きつけると、
ベルナールはその空色の髪にそっと口付けを落とした。


見つめるその瞳が真剣で、アンジェリークは頬を一層紅潮させる。


ベルナールは小さくクスリと笑むと、アンジェリークの耳元に唇を寄せ、






      今は、これで我慢しておくよ。






桜色の唇に、キスを落とした。


「うん、甘いね。でも…」




      もっと食べてしまいたくなる。




「ベルナールさん…っ」








言いかけた唇に落とされたのは、

深く、甘い口付け。

















マドレーヌと甘いコーヒー。わかる人だけわかってください(笑)
なんとなく、プロポーズ一歩手前な感じでv
この後は…ご想像にお任せします(笑)
















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